2019年3月 3日 (日)

オーストラリア遠征機材と岩本彗星

3月1日金曜の夜、4月初めの西オーストラリア ワディ遠征に向けての機材確認のため、面の木に行きました。
金曜でしたので、19時過ぎに到着時にはすでに、10数人の方が、撮影準備をされていました。私もすぐに準備に取り掛かりました。
今回のテストは、機材の確認です。以前から使用しているものP-2赤道儀とFL55SSセットですが、K-ASTECさんのバンドを使用すると、ファインダーが使用できないので不便を感じていました。今回の遠征では、ポールマスターを電子ファインダーとして使用する事にしました。天ガの三本松さんの記事をみて導入しました。ただ、少しでも重量を減らしたいので、微動装置は外し自由雲台のみとしました。実際に使用してみると、主鏡筒とポールマスターの光軸を合わすのに微動装置がないと難しく、正確に光軸は合わせられません。現地では、適当に合わせて、使用しましたが、2,3度使用すれば、オーストラリア遠征でも使用できそうです。自宅に帰ってから、自由雲台だけでできるだけ正確にFL55SSと光軸を合わせ、オーストラリア遠征まで自由雲台は動かさずに対象の導入練習するつもりです。
あと、前回のオーストラリア遠征では、6泊中1.5泊しか晴れなかったので、300mm望遠とApoゾナしか撮影できず、広角カメラレンズは三脚の固定撮影のみでした。今回は、P-2の他、ポータブル赤道儀としてスカイメモRと思いましたが、重量大きさの点からポラリエを導入し持っていきます。ポラリエにD810A+シグマ20mmをのせる予定です。約2kg近くあり本来はドイツ式にする必要がありますが、できるだけ荷物を減らすため、ポラリエの回転する雲台にコスモ工房さんに作っていただいたL型プレートを載せてその上に自由雲台を付けて撮影します。いろいろ試しましたが、これが一番私の用法には良さそうです。
この2機種を実際に使って撮影し最終テストとしました。
結果としては、星像の流れはなく、電子ファインダーも使用が確認でき、安心して持って行けそうです。ただ、M-GENの調子が少しおかしく、焦りました。原因は、今まではガイド星の明るさをあまり考えず、に最初に自動選択された星を何とはなしに使っていた事が問題のようです。明るさを300~400程度の星を選択するとうまくいきました。本当に初歩的なことを今まで見逃していたという事ですね。最悪、P-2に237mmのレンズですからノータッチでも問題ないと思います。ワディでおかしくなった時はノータッチでやります。

テスト対象としては、ちょうど、御者座の華やかな星雲星団に囲まれている岩本彗星を撮影しました。

New31web_3

御者座の星雲星団に囲まれる岩本彗星
2019/3/1 21:35~150秒×8枚=20分露光
FL55SSフラットナー+レデュサー 237mmF4.3
EOS6D (seo-sp4) ISO1600
P-2(K-ASTEC改造2軸駆動) M-GEN(75mm)
面の木駐車場



2018年12月31日 (月)

フィルター比較

はやりのQBP(Quad BP filter)を入手したので、今まで手持ちのフィルターと比較してみました。生データの比較は天リフさんの記事などで詳しく評価されているので、視点を変えて、露出係数が違うので露出時間を替えて撮影し(ヒストグラムが左から1/3辺りにくるように調整)、RAW現像(photoshop camera raw)し、カラーバランスも整えて、最終形をつかむ目的で比較しました。従って、自分としての目的に合うフィルターを探すことを目的としています。

使用したフィルターは、
1、ノーフィルター(フィルターなし)
2、LPS-D1(光害カットフィルター)
3、Quad BP filter
4、LPS-V4
5、HEUIB-Ⅱ

FSQ106ED 645RD 
D810A

Photo

撮影地は、そこそこ光害がある場所です 
比較するとLPS-D1は、ノーフィルターより当然光害が減少されているだけです。
QBPはさらに光害をカットし、赤以外の青みが強くなっています。最終的にバランス調整がやりやすい感じです。
V-4は私のイメージでは、赤の強調用で赤みが強くなっています。
HEUIBも同様とのイメージです。(V-4の方が強い)
私のつたない知識では、QBPが使いやすいように思います。
ASTRO Duoは、所有してないのでわかりませんが、天リフではQBPよりさらに狭い帯域とのことです。

2018年11月29日 (木)

ビクセンFL55SS レデューサーテスト撮影

ビクセンのFL55SS レデューサーセットを先月、ショップから入手していましたが、テストすらできていませんでしたが、自宅マンションのベランダからテストしました。
巷での評判も、なかなかいいので期待してのテストでした。

地方都市での撮影で光害が、激しいのでISO1600 10秒露光です。
FlatAidePROで等倍星像チャート画像作成を使用しました。

Web_tesuto_mg_1337_qc


なかなかいい星像と思います。安心しました。(^^)/
焦点距離237mm F4.3   フラットナーおよびレデューサー使用
EOS6D(SEO-SP4) 

2017年10月29日 (日)

Ai AF-S Nikkor ED 300mmF2.8D 星像テスト

今年の春に憧れサンニッパを入手していましたが、テストをしていませんでした。
先週平日ですが、テストを兼ね、茶臼山面の木に行ってきました。
平日ですので、誰もいないかもしれないと思い、MTさんに声を掛けたら賛同してくれて来てくれました。が、駐車場は結構な天文人で埋まってました。最近は、天候が悪く平日でも皆さん突撃されるんですね。皆さん4時には帰られたので、出勤されるのでしょうね。
と言う私もパート仕事があるのでそそくさと帰りましたが^_^;

今回、テストしたのは、開放からどの程度絞れば一応満足できるかを探ってみました。ので開放撮影はパスしました。(本当は忘れました…)
中央部300%と各隅200%で比較しました。中央部と隅の拡大率が違うのは隅を300%にすると星像が肥大しすぎて判定がむつかしくなるので200%としています。
記録は私の備忘録として残しておこうと思います。

まづは中央部
300_3

 F4.0                              F3.5                          F3.2

左上
200
 F4.0                               F3.5                          F3.2

左下
200_2
 F4.0                            F3.5                                F3.2

右上
200_3
  F4.0                             F3.5                                 F3.2

右下
200_4
 F4.0                              F3.5                              F3.2

全体として中央部と四隅の星像は結構まとまっていて大きく流れている感じは受けません。若干ピント合わせも甘いと思いますが。
右下がスケアリング不良で少々甘くなっていますが、A3プリント位では問題ないかと思います。

F3.2では全体に少し甘いですが、F4.0では十分使えるレベルです。
F3.5でもF4.0とあまり変わらない像です。
周辺減光やF値を全体的に考えて、F3.5を今後中心に据えて撮影しようと結論しました。

撮影はすべて 露出60秒 ISO1600  
 

2016年8月16日 (火)

私のD810Aフラット合し方

D810Aをこの春、購入しました。
このカメラを用いた望遠鏡撮影は、マウントケラレによる影響がいろいろ言われています。
フラットは2年前からGEOPTIK製LEDフラットジェネレータを使用してcanon eosカメラの処理をしているので、今回D810A用にフィルターを交換してみました。
この装置はよっちゃんさんがアピールしていたのと同じです。

まず加工前M31の画像のヒストグラム

Web_dscf0800
FSQ106ED F3レデューサー D810A 
RBGがほぼ同レベルです、さすが!

Web_dscf0803
GEOPTIK FLAT FIELD GENERATOR
ロスコ製 色温度変換フィルター NDフィルター類

フラット処理前画像

Web_dsc1717

フラット処理後

_dsc1717rdk

周辺が使える位にはフラット処理ができると思います

なぜ、フィルターが必要かですが、フィルターがない状態では、ヒストグラムがカメラのヒストグラムとは、合ってないからです。合わすためにフィルターを使って色温度と明るさを調整しています。

このフィルターを使って合わすやり方は、以前、GENTAさんから教えてもらったり、HPを参考にさせていただきました。GENTAさんありがとうございます。

記録として、残すためにブログに書きました。間違っていたら、ご指摘ください。

(追記8月18日)

エムティさんのご指摘を受けて

NEFファイルをnikon NX-D で現像し、強調して、JPEG(最高圧縮)で保存しました。

Web_nxd_dsc1710

やはりGが強いです。又、PSのヒストグラムでは、上の写真と同じようにBの山が左に寄っています(これが「Bが極端に異常」という事でしょうか?間違っていたら、ご指摘ください)。RとGに比べBが弱いということですね。薄雲と光害の影響でしょうか?

TIFF変換でも確認しましたが、同じでした。

異常かどうかを含めわかりませんが、なぜでしょうか??????

フラット処理方法だけのご紹介が、やえこしくなってしまいましたね。(*´Д`)

2016年3月13日 (日)

FSQ106ED レデュサー 再考(^_^;)

FSQ106EDのレデュサーとして、昨年11月F3が発売されたので、さっそく、購入して、スケアリング調整をしていましたが、どうも、うまくいきません。β-SGRのフォーカス解析で確認すると+-50μ違って、調整に時間がかかるし、調整して遠征してもまた狂っていて遠征地で準備時間がかかる原因となってます。100μ違うと当然ですが、A4用紙にプリントしたら星像の乱れに気が付くレベルです。
そこで、一旦、F3RDは、糊代を多くとったモザイク用として、横に置いて、再度、645RDを取り出しました。
ファーカス解析では、悪く見ても+-20μに収まるようにできました。縦横構図をかえても、いける範囲かと思い、当分、これでいきます。(~_~メ)

F3.6とちょっと暗くなって、露出時間では1.5倍かけないといけませんが、満足度が違うので、よしとします。

Web_fsq106ed_645rd_90
300px切り取り画面です。ほぼ、星像は円形で左右上下均等と思います。